Smoky Quartz

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

Interview with the Vampire

サイコパスのネタバレ見て
石田は何で扱い悪いんやとショックを受ける中w
何度も話題に出してるんだから書こうか、って事で
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのレビューでも。
流石にあの説明だけじゃひどすぎるw

初めて観たのは十年位前で深夜の映画枠でした。
お、面白そうだなぁと観始め、最後のEDロールに至る頃には「ええもん観た!」
ちなみにEDはガンズ・アンド・ローゼズ版「Sympathy for the Devil(悪魔を憐れむ歌)」
元はローリング・ストーンズの曲でこっちはCOD:BOで聴けたりする。

ヴァンパイアを主人公にした作品は多々ありますが
この作品のヴァンパイアが一番ヴァンパイアしてる気がします。
私の中のヴァンパイア像もこれが根っこになってます。
十字架に弱い、とかにんにく駄目って事は無いんですが
太陽光で灰になっちゃうので棺桶は必需品。
年季の入ったヴァンパイアなら壁を歩く事も出来るし心を読む事も出来ます。

ここから物語の冒頭をちょっとだけ。

時は1990年代、サンフランシスコのとある部屋の一室に二人の男がいた。
一人は記者であるマロイ。
もう一人は青白い顔をした青年ルイ。
マロイは直感で面白い話が訊けそうだとルイに目をつけ、インタビューを始める。

「職業は?」
「ヴァンパイアだ」

煙草をふかしながら鼻で笑うマロイだったが、
彼が語り始めた自身の過去にどんどん惹きこまれていく事になる。
人間でなくなってから二百年。
事の始まりは1791年のニューオーリンズ南部、
農場主だったルイは当時24歳だった。
半年程前にお産で妻と子を亡くし絶望の淵に立たされたルイは
死を望みながら退廃的な日々を送っていた。
誰でもいいから殺してくれ、と。
そんなある日、酒場からの帰りを売春婦と共に歩いていたルイは
「金を出せ」と突然現れた男にナイフを突きつけられる。
だが男は何者かによって殺され、売春婦をも殺したそれは
昏倒したルイの首筋に咬みついた。

「まだ死を望むか?もう十分に死を味わったか?」

薄れる意識の中で「ああ」と呟いたルイはミシシッピの川に置き去りにされ、
自分の足で邸に戻った。
ある晩、ベッドで眠れずにいるルイの前にあの男が再び現れる。

「お前の祈りを叶えに来た」

男はルイを生ける屍だと、
その苦しみから救ってやろうと言う。
病気も、死をも超越した永遠が手に入る、と…。

「選択するのは君だ。俺は選べなかったが…」

人間である最後の夜明けを見たルイはその光景を脳裏に焼きつけた。
太陽に別れを告げ、生まれ変わる決意をするルイ。
墓地に赴いたルイの前に男が現れた。
そしてあの晩のように首筋から致死量の血を吸われ、
もう一度訊かれる。
「このまま放って置けば君は死ぬ。それとも永遠の若さを手に入れたいか?
答えを聞かせてくれ。俺と共に来るか?」
掠れた声で「イエス」と答えたルイに男は自身の血を飲ませた。
苦しみ悶えるルイは人の死を迎え、ヴァンパイアとして生まれ変わった。

ヴァンパイアの目で見た世界は人間には到底理解出来ず、
天使の石像が動き、夜の美しさに涙を流したとマロイに語るルイ。
ルイに死と永遠を与え、親となった男の名はレスタト。
彼との邂逅がルイの苦悩と悲劇の始まりだった…。


レスタトが強烈過ぎて忘れがちですがこの物語はルイが主人公です。
人間の心を捨てきれないルイと
ヴァンパイアとしての生を楽しむレスタトの対比が良い。

後にクローディアという幼女が出てきますが、
今までネズミや鳥の血で飢えを凌いでいたルイがついにこの子の血を飲んじゃいます。
殺しちゃった!ってのとあんまりにも美味しかったもんだから罪悪感で
その場から走り去っちゃうルイ。
レスタトに「お前にプレゼントがあるから戻って来い」と言われ
渋々着いて行くとあの幼女がベッドで就寝中。

だけどこの子はペストで幾許も無い命。
それを救ったのがまたもやレスタト。
方法は当然アレ。
「これで俺達は家族だ!」
ルイを手放したくない故に取った行動だったけど
レスタトも独りはやっぱり寂しかったんだと思う。

三十年くらいは仲良く三人で暮らしてたけど移り変わる時代の中で
クローディアは遅めの反抗期を迎えます。
見た目は幼女だけど中身は立派な女性だからしょうがない。
癇癪起こして自分の髪をはさみでじょきじょき。
でもすぐに元通り。
「どうしてすぐ元に戻るの?どうして私は成長しないの?どっちのせいでこうなったのよ!」
と叫ぶクローディア。
涙を流しながら素直に話すルイに「どっちも大嫌い」と言った彼女が
結局ルイだけは憎みきれず好きなのが良いよね。
それがあっただけにアレは観てるの辛かったです…。

ルイはヴァンパイアの中でも特別だと同種から言われてますが
それが人の心、嘆きを知る心だってのがまたなんとも。
今更感満載なレビューですが有名作?なのでヴァンパイア好きな方は観て損は無いかと。
ただ派手なアクションシーンとか期待しないで下さい。
そういうお話じゃないのでw
ブレイドも面白いからあれ観て下さい。
続編のクイーン・オブは合わなくて駄目だったなぁ。
  1. 2013/02/10(日) 19:05:00|
  2. Movie
  3. | コメント:0
<<冷たく見下してよ 意地悪く笑ってよ | ホーム | I reach for you I reach in vain>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する