Smoky Quartz

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ヒルズ・ハブ・アイズ

The Hills Have Eyes(2006)観たのでレビュー。
某レンタルビデオ店で
取り扱い出来なかったなんて話のある映画です。

とりあえず言える事はこの映画は恐ろしくて悲しいお話。
この作品はサランドラ(1977)のリメイクです。
砂漠を横断する旅行者を次々襲い、
金品を奪い果ては食人までする奇形の殺人鬼達。
この殺人鬼集団、実は核実験によって被爆した人達なのです。
砂漠の一部が核実験に使用される前、
国(アメリカ)に立ち退きを命じられた住民は
それに強く反対しました。
しかし核実験を強行。
炭鉱に逃げ込んだ住民をそのままに…。

この内容じゃそりゃ取り扱い出来ないなぁ、と。
特に冒頭のクレジット。
核実験の実際の映像の合間に挟まれる
奇形の赤ん坊(枯葉剤被害者)の写真が精神的に一番きつかったです。
正直観るのやめようかと。
でも観終わってみれば色々考えさせられる映画でした。
被爆した住民と旅行者を毎回天秤にかけて
苦しんでいたガソスタのおっちゃんは
真実を知っている故に本当に辛かったと思う。
そして核実験の為に作られた町に住んでる奇形のおっちゃんが
アメリカ国歌を口ずさんでいる、
皮肉とも取れるシーンは複雑な気持ちになってしまった…。
娘を誘拐され取り戻しに来た
主人公ダグのあの表情と自分の気持ちがシンクロしました。
まぁ自分達が核の犠牲者だからと言って
関係の無い他人の命を奪ってやりたい放題はダメでしょ、とも思いますが。
ホラーという括りではありますがよく練られたストーリーです。
あの女の子の最後は切なくてウルッと来た。

被爆者を馬鹿にしてるじゃないか!と思う方もいるかもしれませんが
上記の女の子の存在、
そして殺人鬼達も元は普通の人間なのだと理解した時
この映画の本質が自ずとみえてくるんじゃないでしょーか。
みえるものは各々違うのだろうけど。

ハラハラドキドキのパニック物としても
良く出来てますがおすすめはしません。
けれど観て損は無い作品でした。
俺達の戦いはこれからだ!

ホステル2の感想も近いうちまた書きます。
ホステルは2で得体の知れない怖さが薄れちゃったなぁ。
本当にありそうな、というかあるだろう怖さはそのままなんですけどね。

今更なんですが拍手ありがとうございます。
後で気付きましたすいません…。
  1. 2014/05/10(土) 02:53:12|
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